モチベーション心理学8 お金とモチベーションの以外な関係(後編)

09/10/08 | By: 村中直人

今回はお金とやる気の関係性についての面白い実験についての後編です。

「アンダーマイニング」

前回は面白いはずのパズルでお金がもらえると逆にやる気が下がってしまうという
面白い実験をご紹介しました。

この興味深い実験結果に、実験の主催者であるデシ博士はこんな解説をしています。

「彼らは最初報酬成しでも喜んでパズルに取り組んでいたのに、いったん報酬が
支払われるとあたかもお金のためにパズルをやっているかのように見えた。
~中略~
これまではパズルを解くこと自体が楽しいと感じていたのにも関わらず、
パズルを解くことは報酬を得るための手段にすぎないと考えるように変わってしまった。」
(『人を伸ばす力』エドワード・L・デシ リチャード・フラスト より)

つまりお金を受けるまでは、

パズル= 楽しいからやりたい! (目的)

だったのに、お金を受け取ったとたんに

パズル= お金をもらう為にやる。(手段)

に変わってしまったというのです。

目的が手段に変わってしまうと、人間はやる気をなくしてしまう傾向があります。

この実験からわかるように、お金の使い方を間違えると、
やる気を失わせてしまうだけの影響力があると言えます。

このことは経営においてモチベーションを考える時に
とても重要な示唆を与えてくれています。

単にお金を渡すだけでは、
モチベーションを上げるどころか下げてしまう結果となってしまうことがある、
ということなのです。

仕事が単なるお金を稼ぐ為の手段となってしまうと、
働くことへのモチベーションが下がってしまう。

それを回避する為には働くことの意味や価値を常に見つめて意識できる
環境が必要なのです。

みなさんはどうでしょうか、

仕事は目的ですか?手段ですか?

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