モチベーション心理学9 お金とモチベーションの意外な関係(番外編)

09/11/05 | By: 村中直人

前回はお金とやる気の意外な関係を証明した心理学実験についてのお話でした。

今回はそのお話の番外編としてちょっとしたクイズに挑戦していただきたいと思います。
このクイズは前回のコラムで出てきたデシ博士が彼の著作の中で紹介しているユダヤ人の寓話を基に作成しています。
前回のコラムの内容をヒントに考えてみてください!

『洋装店の機転』


とある大きな通りに面した洋装店がありました。
そこの主人はユダヤ人で商売が上手く、また腕利きの職人でもありましたのでお店は大変繁盛していました。
しかし、それを妬んだ偏屈な男達がいたのです。
彼らはその主人を町から追い出そうと躍起になっていました。
そしてその洋装店に嫌がらせをするために、町の不良達を集めて送りこむ計画を立てたのです。
不良達は店の前に毎日やってきて、大声でなじったり罵ったりする手はずとなりました。
お客様商売の洋装店としては非常にピンチです!

あなたならこの事態どう対処しますか?

非常に対処の難しい局面ですよね。
ヒントは先日紹介したアンダーマイニング現象にあります。

わかりましたか?

では解答です!
心の準備はいいですか?

洋装店の主人はなじったり、罵ったりする若者達に近づいてそっとコインを10枚ずつ配りました。
そうすると若者達は喜んで、さらに大声で罵り始めました。
主人はそれを聞いて「コインが欲しければ、また明日もおいでなさい。」と言いました。

若者達は喜び勇んで帰って行きました。

次の日、若者達は張り切って罵りにやってきました。
主人は若者達に「申し訳ないが今日は持ち合わせがないので5枚ずつしかわたせないよ。」と言ってコインを5枚ずつ配りました。
彼らはがっかりしましたが、無いよりましなので5枚のコインを握りしめて帰って行きました。

次の日またやってきた若者達に主人は言いました。

「すまないが今日は1枚ずつしか渡せないんだ。」

それを聞いた若者達は言いました。

「なんてことだ!たった一枚のコインのためにこんな仕事やってられるか!」

若者達は怒って帰って行きました。

どうでしょうか?

お金がモチベーションを下げてしまうことを逆手に取った

主人の素晴らしい頭脳プレーだと思いませんか?

経営者が心理学を活用できることで、「攻め」も「守り」もできてしまうんです。

活用していない経営者がどれだけ損をするかはこの話で創造つきますよね?

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