思考についての心理学1 「メタ認知」

10/01/08 | By: 村中直人

新年あけましておめでとうございます。

新しい年になりましたので今までテーマとしていた「モチベーション心理学」にかわって、

新しいテーマでコラムを進めていきたいと思います。








その名も 「思考についての心理学」 です!






みなさんはご自分の思考力に自信がありますか?

なかなか「自信がある!」と言える人は少ないのではないでしょうか?

心理学の世界では「思考」はずいぶん昔から研究対象になっていて色々な人が様々な研究をしています。

このコーナーでは様々な角度から「思考」について考えてみたいと思います。

みなさんのヒントになれば幸いです。










『メタ認知』










みなさんは頭のよい人と、そうでない人の違いはどこにあると思いますか?





「記憶力がよいひとが頭のいい人?」

「計算の早い人が頭のいい人?」

「想像力の豊かな人が頭のいい人?」



いろいろな考え方があると思いますし、上述の答えも間違いというわけではないでしょう。

けれども心理学の世界には頭がいい、つまり「賢い」ということを考える上で

とてもよいヒントになる概念があります。



それが「メタ認知」です。

みなさんこの言葉をご存じでしょうか?

小難しい言葉ですのでご存じない方が多いのではないでしょうか。





メタ認知とは

「自分の思考や行動そのものを対象として、客観的に把握し認識すること」です。



つまり客観的に自分のことをどれだけ性格に把握できているかということですね。

心理学の世界ではこの「メタ認知」の能力が頭の良さと

密接な関係があるということが定説となっています。





たとえばここに数学のテストで60点を取った人が2人いるとします。

取った点数は同じですが、2人には自己認識に違いがあります。

一人はテストを受ける前に「そこそこ勉強したし今回は90点を取れる」と予想し、

もう一人は「そこそこ勉強したけど今回は60点くらいかな」と予想していたのです。

点数は同じなので、二人の計算能力には差がありません。





さてここで問題です。

二人は次回以降のテストで将来的にどちらのほうが良い成績をとるでしょうか?








答えは 「60点と予想した人」 です。






理由はこうです。

60点と正しく予想できた人は、

「自分がどこまで理解できていて、どこがまだ理解できていないか」

を正しく自己認識できていると考えられます。




つまり「自分がどこをどのようにすれば能力を上げることができるのか」

をきちんと理解できている可能性が高いと考えられるのです。



一方、90点と予想した人は自己認識が正しくないので、

次回のテストまでにどこを勉強すればよいのかが分からない可能性が高い。

行き当たりばったりの勉強では成果が望めないことは容易に予想できます。



ですから次回以降のテストで60点を予想していた人は、

90点を予想していた人より得点が高くなると考えられるのです。



このように思考力というものを考えるときに、

メタ認知という考え方はとてもよいヒントになるものです。



ビジネスの世界でも結果を残し、高い評価を受けている人には、

自分のことを正しく客観的に理解できている人、つまりメタ認知能力の高い人が

多いとみなさんもお感じになるのではないでしょうか?




これを機会に一度ご自分のメタ認知能力を振り返ってみてはいかがでしょうか。

あなたはご自分を正しく理解できていますか?



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